Today’s Wagashi : Karukan
本日の和菓子:かるかん
2018年最後の、12月の和菓子教室では、かるかんと琥珀糖を作りました。
鹿児島県の銘菓かるかんは、島津藩にも献上されていたという由緒あるお菓子。私の母は鹿児島県出身なので、田舎の祖父母からよくかるかんを送ってもらっていました。懐かしい郷里の味です。
材料は山芋とかるかん粉と水と砂糖。材料が少ないというのは和菓子作りの魅力のひとつです。オハイオでもアジアンショップへ行くと山芋や長芋は買えますし、かるかん粉はないですが、きめの細かい米粉がありますので、それを代用することが出来ます。すりおろした山芋に米粉と砂糖を加えてふっくらと蒸しあげる、口あたりがが軽く、
いつも美しい写真を撮ってくださるSさんからお借りしました。真っ白なかるかんまんじゅう、和菓子じゃないみたいですね。中あんは、柚子あんです。
ひいらぎの飾りはねりきり。実はビーツで、葉は抹茶で色をつけました。
使ったマフィンカップはこちらです。アメリカの市販のマフィンカップは日本のものよりも大きいので、かなり探し歩き、Party Cityで見つけました。Scallop cupという商品名でした。蒸しても崩れません。
1日目は5人、2日目は8人の方にご参加いただきました。2日目は、前半後半4人ずつに分かれて作業をしました。
材料をゆっくり、よく混ぜていただいて、
マフィンカップに流し入れていただき、中あんを入れて、
蒸気のあがった蒸し器に並べて25分程度、蒸しあげました。かるかんのレシピは色々あり、メレンゲを使うものも多いのですが、今回はメレンゲなしで、山芋だけで膨らませるレシピを使いました。しっとりもっちり美味しいかるかんが出来上がります。
蒸している間にねりきりの飾りを用意して、粗熱がとれたらトッピング。
出来上がりです。
こちらはご自宅で、お紅茶と合わせてくださった方からいただきました。素敵な洋風カップ&ソーサ―ですね。かるかんも洋菓子のように見えます。
作業中、出来上がり、ご自宅でのお写真、ご提供くださったみなさま、いつもありがとうございます。
2日目は、かるかんと琥珀糖の2本立てでした。こちらはまたあらためてレポートいたします。
2018年のお教室も無事に終わりました。今年は月2回の定期開催に加え、夜の会もスタート、そして出張や、州外からの参加者を迎えての集中講座も開催させて頂き、一段と活動を拡大することのできた1年でした。これも関わってくださる皆様のご協力あってのことです。感謝の気持ちでいっぱいです。来年もさらに精進し、みなさまと和菓子を楽しめる機会を作っていきたいと思っていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
オハイオ州クリーブランドで和菓子教室を開催しています。基本的にアメリカで揃う材料で、再現しやすいように工夫をしています。プログラムはカスタマイズも可能です。今日本で流行っているかわいい練り切りや、伝統的な和菓子を一から作ってみたい方、日本に行かなくてもアメリカで和菓子を作ることが出来ます。オハイオで一緒に和菓子を作ってみませんか?