Today’s Wagashi : Cherry Blossom Mochi (rice cake)
本日の和菓子 : 桜もち
春の和菓子の代表といえば、桜餅。
4月半ばを過ぎても雪の降るクリーブランド。桜はまだ咲いていないのですが、4月の和菓子教室では桜もちを作って、ひと足お先に春気分を味わいました。
写真左は長命寺(関東風)、右は道明寺(関西風)。この2種類を作って、食べ比べをしました。
関東の人はみな、このクレープ生地で包まれた桜もちを食べているのだと思い込んでいましたが、実はそうでもないようです。横浜、千葉、埼玉のお友達のお話を聞くと、道明寺の方がなじみが深いということでした。
一概に、東と西ですっぱり分けられるものでもないんですね。
上記2枚のきれいな写真はいつも参加してくださるSさんからお借りしました。ありがとうございます。
こちら、ぱっと見た感じはお米ですが、もち米から作った道明寺粉です。クリーブランドでは道明寺粉が買えないので、今年は手作りしました。作り方はまた後日アップいたしますね。
桜餅の道明寺と長命寺の違いや、道明寺粉は戦国時代のインスタントご飯・保存食であったことなどなどを説明した後に実習です。
桜の葉の塩漬けも、こちらでは手に入らないので、葡萄の葉とチェリーワインを使いました。アメリカでも、こんな立派な桜餅を作ることが出来るのが嬉しいです。
こちらが桜の葉の塩漬けのかわりに使った葡萄の葉です。トルコ、シリア、レバノン料理などに使われるものです。瓶の中には、くるくるっと巻かれた葡萄の葉がたくさんつまっています。
左が葡萄の葉、右が大島桜の葉です。形はやはり違いますが、葡萄の葉のとんがっているところをうまくカットして桜もちに巻くと、いい感じになります。大島桜の葉は厚みが少しあります。葡萄の葉は薄くて、高菜の葉みたいな感じです。チェリーワインで香りづけをお忘れなく。
桜の花の塩漬けは、アジアンマーケットで買うことが出来ました。アメリカにもある枝垂桜、八重桜の花で塩漬けを作ったという方もいらっしゃいました。
日本人にとって桜は特別な花。桜もち教室に参加を希望された方はとても多く、今年は3回も開催することになりました。多くの方と桜もち作りを楽しむことが出来て、本当にうれしいです。ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
ご自宅でも楽しんでいただけるように、道明寺粉を少しお分けしています。また、クリーブランド周辺に植樹されている桜の木があるので、みなさんにお花見をしていただけるようにお花見スポットの住所もご案内しました。
もし、クリーブランド周辺にお住まいで、このブログを見てくださっている方がいらっしゃいましたら、どうぞお出かけくださいね。
クリーブランド・アクロンで桜のお花見が出来るところ
Brookside Reservertion
3900 John Nagy Blvd, Cleveland, OH 44144
入り口から入ってすぐの両側
Towpath trail / Ohio & Erie Canal
300 S Main St, Akron, OH 44308
住所のカナルパーク近く
桜の木の植樹を行っているのは、JANOという日本人会です。22年にもわたって、桜の植樹を続けてこられています。
私は昨年、アメリカに来てからはじめて桜のお花見をしたのですが、本当に感動しました。ワシントンDCの桜の木は有名ですが、クリーブランドにも桜の木があるなんて。お花見が出来るなんて、幸せです。
この地で桜のお花見が出来ることに感謝して、桜もち教室の参加費用の一部をJANOの桜植樹基金に寄付させていただくことにしました(これは、JANOの活動ではなく、私個人の活動になります)。
JANOが植樹するソメイヨシノの木が、少しでも多くの方のに楽しんでいただけて、少しでも心が和む瞬間になりますように。
JANOの活動については下記をご参照ください。
・桜植樹活動の歩み
http://www.janosakura.org/
・さくら開花情報
http://www.janosakura.org/
下記写真は、植樹地のひとつ Brookside Reservertionの様子です。
2018年4月12日(金)時点での様子。
蕾がたくさんついていました。
開花が待ち遠しいです。
春よ来い~!