Today’s Wagashi : Dried Zenzai
本日の和菓子 : 干しぜんざい(出雲大納言)
ポストをあけたら、日本からの郵便物。
なにやら少し厚みのある封筒でした。
あけてみて、びっくり。出雲大納言の干しぜんざいが出てきました!
あんこ好きな友人が出雲に行って、美味しいからと送ってくれたのです。
こちらは、創業明治五年の坂根屋(さかねや)さんの干しぜんざい。
縁結びで有名な出雲大社は一度行ったことがあるのですが、和菓子作りをはじめる随分と前の事なので、出雲大納言という小豆があることも、こんなにおいしい和菓子があることも全く知りませんでした。
板根屋さんは、地元の農家の方々が出雲の水と出雲の土で作られる出雲大納言をはじめ、こだわりの原材料を使って、和菓子をつくられています。
ぜんざいと一緒にはいっている、紅白の干し寒天も、なんとも縁起がいいですね。
隠し味の塩が絶妙で、次から次へととまらなくなる美味しさ。ほっぺたが落ちるとはまさにこのこと。
アメリカ人の主人も「美味しい~もっと食べたい」と大絶賛。ライバル出現!あっという間になくなりそうです。
もっと食べたい~!作りたい~!と思い、ふと冷蔵庫にある小豆の蜜煮を思い出しました。6月の和菓子、水無月を作るために500gの小豆を、3日かけて蜜漬けにした小豆です。小豆は違うけれど、蜜を切って乾燥させれば、甘納豆になるはず!
以前、甘納豆を作った時は、オーブンで乾燥させましたが、今回は食品乾燥機(デハイドレータ)を使いました。いつも琥珀糖を乾燥させているものです。
130F(54℃)で1時間半。表面が乾燥してきて、ベタベタになりました。そこへグラニュー糖をまぶして出来上がりました。
せっかくなので、出雲大納言と比べてみました。
左が出雲大納言、右がアメリカの小豆で作った甘納豆です。以前よりうすうすと思っていたのですが、アメリカの小豆は大きいです。出雲大納言にも近いサイズですね。
こちらも、上記同様、左が出雲大納言、右がアメリカの小豆です。
食べてみると、皮は、出雲大納言が断然薄いです。
塩味が本当に絶妙です。出雲産の藻塩を使っているそうです。
う~ん、こんなに甘納豆が美味しいと思ったのははじめてかもしれません。すっかり出雲大納言のファンになりました。ぜひまた出雲へ行く機会を作って、ぜんざいや餅ぜんざいをいただきたいものです。
日本から、干しぜんざいを送ってくださってありがとうございました。感激の味でした。
坂根屋さんの公式サイトはこちらです。
http://sakaneya.jp/archives/product/干しぜんざい
ぜひ感動の干しぜんざい、おためしください!