冬至は1年でもっとも昼が短く、夜の長い日。ゆず湯に入って、無病息災を祈ります。また、「ん」がつく食べ物を食べると「運」がつくという言い伝えがあります。「なんきん(かぼちゃ)」「きんかん」「にんじん」「れんこん」「かんてん」「ぎんなん」「うどん」、これらは「冬至の七草」とも呼ばれています。体があたたまりそうな食材が多いですね。
この日を境に再び、日が長くなっていきますが、それを「悪い事が去って良い方向に転じる」と見て、冬至を「一陽来復」と呼ぶそうです。これから先の未来が希望で満ちあふれているようで、前向きな気持ちになりますね。
さて、今日は冬至の頃に食べると風邪をひかないといわれている、かぼちゃと小豆のいとこ煮のレシピをご紹介します。
硬いものから順に「追い追い」煮ていく料理。「追々」と「甥々」をかけて「いとこ煮」と呼ばれるようになったそうです。
今日ご紹介するレシピは、かぼちゃと小豆を甘く煮る奈良のものですが、小豆や大根の味噌汁のことを指す地域や、白玉団子をいれる地域、また、お金持ちになれるという意味のある地域もあるそうです。地域によって違うのも、こういう郷土料理の面白いところですね。
体があたたまる「いとこ煮」、ぜひ作ってみてください。
材料(二人分)
かぼちゃ 250g(1/4個)
ゆであずき 100g
しょうゆ 小さじ2
水 1カップ
作り方
①かぼちゃのわたを取り、ひと口大に切る。
②かぼちゃの皮が下になるようにして鍋に並べ入れ、水を入れて強火にかける。沸騰したら落とし蓋をして、中火で5分煮る。
③ゆで小豆としょうゆを加え、落とし蓋をして、さらに5分ほど煮る。かぼちゃにすっと竹串が通るまで。