こんにちは。いつもご訪問ありがとうございます。
前回、関東と関西の月見団子の違いをご紹介しましたが、今回は、私たちが大好きな和菓子のもう一つの定番、**「みたらし団子」**の神聖なルーツを深掘りします。

実は、あの甘じょっぱいみたらし団子は、ただのお菓子ではないのです。京都の歴史深い場所にある神事から生まれた和菓子だったことをご存知でしょうか?
先日、和菓子のルーツを辿る京都和菓子ツアーで、その発祥の地を訪れてきました。
旅の始まり:下鴨神社と、巨大なみたらし団子?
みたらし団子の発祥の地は、京都の**下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内にある御手洗社(みたらししゃ)**です。
神社へ向かう途中、駅前の「葵公園」で、思わず立ち止まってしまいました。なんとそこに、巨大なみたらし団子のオブジェを発見!その愛嬌のある姿に、早くも気分が高まります。

神聖な「糺の森」と御手洗社

鳥居を抜けて、気持ちの良い**糺の森(ただすのもり)**を歩き進みます。


下鴨神社をお参りし、さらに境内を右奥へ進むと、御手洗社が見えてきます。

御手洗社は、**「こんこんと湧き出す湧き水の上」**に
お社が建っているという、非常に珍しく神聖な場所です。

ここで手を清めていると、
この水がすべてのはじまりだったのだと感じます。

こんこんと湧く湧き水。
みたらし団子発祥の瞬間
この湧き水が流れる御手洗川では、毎年7月の土用の丑の日に、**「みたらし祭り(御手洗祭)」**という神事が行われます。人々はこの湧き水に足をつけて無病息災を祈る、伝統的な行事です。
さて、みたらし団子のルーツですが、この**湧き水が湧き出す際にできる「泡(あぶく)」**をかたどって作られたのが、みたらし団子の始まりだと伝えられています。

団子が串に刺さっている形は、その泡の様子や、人の頭と四肢に見立てたという説など、諸説ありますが、神聖な水の泡が、やがてあの愛らしい和菓子になったという背景に、感動しました。

御手洗社で御朱印をいただいたところ、なんと朱印にみたらし団子の絵が添えられており、あらためて「神事と和菓子」の深いつながりを感じました。

季節のお守りは「みたらし祭り」のお守りを選びました。
和菓子を通して文化を学ぶ
みたらし団子が、「神様の水」の泡をかたどった神聖な和菓子だと知ると、いつもの団子がより特別なものに感じられますよね。
私の**「12ヶ月の和菓子づくりコース」では、今月はこの「お月見団子」とともに、この「みたらし団子」**を、その深い文化や発祥の物語を学びながら手作りしました。

和菓子は、日本の美しい伝統を未来へ伝える、味わい深い芸術です。あなたも、和菓子づくりを通して、その奥深さや歴史に触れる体験を一緒に始めませんか?

Wagashi Studio
アメリカでオーダーメイドの和菓子作品の制作、オンライン和菓子教室やワークショップ、デモンストレーション、展示、レシピ提供などを行っています。著書「甘くてかわいい、食べられる宝石 琥珀糖のレシピ」 日本・台湾・香港にて上梓。
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