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日本の美しい行事、仲秋の名月。澄んだ秋空に浮かぶ満月を愛でるこの風習は、江戸時代に広く親しまれるようになりました。そして、お月見といえば欠かせないのが、お団子のお供えです。

衝撃!私が知っていた「月見団子」はすべてではなかった
長らく、お月見団子といえば、写真のような**「玉」のように真ん丸で白いお団子**が定番だと思っていました。十五夜には、この丸いお団子をピラミッド型に積み上げるのが、関東では一般的なスタイルですよね。
ところが、2014年に虎屋文庫の資料展でみかけたのは驚きの情報。なんと関西では、**細長いお団子をあんこでくるっと巻いた「月見団子」**があるというのです!
https://ameblo.jp/topicos/entry-11951544027.html
そうは言っても見かけたことがないなぁと思っていたのですが、先日京都を訪れた際、ついにこの**”幻の月見団子”**に初めて出会うことができました!
豊臣秀吉ゆかりの老舗で感動の初対面
私が訪れたのは、北野天満宮の門前にある老舗「長五郎餅本舗」さんです。ここは、豊臣秀吉が命名したとされる「長五郎餅」で有名な和菓子屋さん。

その看板商品を買うために立ち寄ったのですが、ショーウィンドウの中に、噂の**「あんこが巻いてあるお月見団子」**を発見!

こちらは看板商品の長五郎餅。長五郎餅は、秀吉が命名した和菓子で、北野大茶会でふるまわれたと言われています。
そしてその隣には、、、「あ!これが例の!?」と、思わず声が出そうになりました。細長いお団子をなめらかなあんこが優しく包んでいる姿は、何とも上品で美しい…。

さらりとした口当たり、上品な甘さのこしあんといただくお団子はまたとても美味しかったです。話には聞いていたものの、実際に見かけることがなかったので、地域によって和菓子にはこんなにも奥深い違いがあることを、改めて実感しました。

北野天満宮をお参りしました。




こちらは境内内の、長五郎本舗。決められた日のみの営業で、今回は天満宮外の本店にお伺いしました。


長五郎餅は、薄皮のお餅、なめらかで上品なこしあん、とても美味しかったです。
北野天満宮
https://kitanotenmangu.or.jp/
長五郎本舗
https://chogoromochi.co.jp/
和菓子を通して、行事を二度楽しむ
十五夜では、「15個」のお団子をお供えする風習があります。

お供えした後は、私たちも美味しくいただきますよね。香ばしく焼いて、甘じょっぱいみたらしのタレをつけていただくのは、また格別な楽しみです。

私が主宰する**「12ヶ月の和菓子づくりコース」では、今月、この丸い「お月見団子」と、風味豊かな「みたらし団子」を手作り**しました。ただ作るだけでなく、なぜ15個お供えするのか、関東と関西でなぜ形が違うのか、その文化や歴史も学びます。
和菓子は、単なるお菓子ではなく、日本の季節の行事や伝統の奥深さを教えてくれる芸術です。

Wagashi Studio
アメリカでオーダーメイドの和菓子作品の制作、オンライン和菓子教室やワークショップ、デモンストレーション、展示、レシピ提供などを行っています。著書「甘くてかわいい、食べられる宝石 琥珀糖のレシピ」 日本・台湾・香港にて上梓。
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