Today’s Wagashi : Nerikiri of Girls’ Day / Doll Festival
本日の和菓子 : 雛人形と小春(茶巾絞り) 桃の節句の練り切り
Happy Girls’ Day / Doll Festival !This special day is celebrated in Japan to wish for the health, happiness, and success of girls.
——-平安時代の宮中では、3月初めの巳の日(上巳)に紙などの人形(ひとがた)に穢れ(けがれ)を移して水に流す禊(みそぎ)の風習がありました。この風習と、人形を使って遊ぶ雛遊びが結びつき、江戸時代には、現在見るような雛人形を飾って女子の成長を祝う雛まつりが3月3日に行われるようになりました。
—「とらや」より引用
3月3日の桃の節句お雛祭りの前日、練り切り教室を開催し、11名の参加者の方々と、桃の節句の練り切りを作りました。
まずは練り切りあんを、天然染料を使ってパステルカラーに着色して、パーツを用意。
練り切りづくりは初めての方がほとんどでしたので、まずは作りやすい茶巾絞りから作りました。
雛菓子として飾られる3色の菱餅には、厄除けの意味があり、紅は桃の花、白は残り雪、緑は萌える草木を象徴しているといわれています。今回の茶巾絞りは、紅と白、そして緑のかわりに黄色としました。
中国では、桃の季節であり、中国の桃源郷伝説や、桃を食べて三千年生きた西王母の故事にちなみ、桃をモチーフとしたお菓子が多くみられるそうです。
桃の節句ということで、中あんは「桃あん」にしました。ハイネンズの黄桃缶を使いました。白あん300gに対して、80gの桃を入れています。桃を細かくカットして、白あんと水(カップ1/2)とともに鍋に入れ、中火で練り上げました。
装飾には、抜き型以外にも、焼き印を使いました。
桜とうさぎです。桜は茶巾しぼりのの側面や、雛人形の着物に。うさぎは、あまった練り切りあんを丸めて、うさぎの体に見立てて、焼き印で目と耳をつけて、小さなうさぎが出来上がっていました。
雛人形の着物は、2ミリの厚さに伸ばす必要があったので、このアイスキャンディー用のスティックを使いました。ちょうど2ミリの厚さで、長さもちょうど良くて助かりました。
生地を伸ばすのには、このようなパン生地を伸ばす時に使う木製の麺棒を使いました。
上記のようなお道具を使って、お雛様とお内裏様、茶巾しぼりをふたつずつ作っていただきました。
参加いただいた方々から、ご自宅で飾りつけされた時のお写真をいただきました。こんな立派なお雛様と一緒に飾っていただいて!アメリカにいることを忘れてしまいますね。
そして、こんな朱色とゴールドが素敵な半月盆に飾った方も。梅の花とひなあられの飾りもいい雰囲気を醸し出していますね。
そして、色鮮やかな鳥さんと。ひなあられを食べているのかな?本当に美しい色の鳥さん。鳥さんと和菓子の共演が出来るなんて…想像したこともありませんでした。嬉しいですね。
こちらも素敵な雛人形と一緒に飾ってくださいました。茶巾絞りの左側は桜の焼き印、右側は型抜きの桜で飾っていらっしゃいます。
ピンクや赤のお菓子や桃に囲まれて、華やかでうっとりと出来るお雛祭りは女の子にとって特別な行事ですね。
みなさまのお嬢様が健やかに幸せに育ちますように。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。