Today’s Wagashi : Mashed sweet potatoes mixed with sweetened chestnuts & simmered black beans (Specially prepared New Year’s food)
本日の和菓子 : 栗きんとん & 黒豆

年末に栗きんとんと黒豆を作りました。義理の家族はアメリカンなお正月なので、我が家で御節料理(とはいっても、栗きんとんと黒豆だけ)をいただくのは1月3日以降です。

日本人のお友達の息子さんが栗きんとんが大好きということで、その息子さんのために、久しぶりに栗きんとんを作りました。思い返せばウン十年前の中学校の調理実習で、はじめて御節料理をつくり、栗きんとんはほとんどがサツマイモあんで出来ていることを知り、衝撃だったことをよく覚えています。それから作ったかどうかは、あまり記憶にありませんでした。

今回レシピを見て思ったのが、「芋あん」と同じ!ということでした。昨年秋にきんつばを作った時に、4種類のお芋を蒸しあげて芋あんを作りましたが、それとほとんど同じプロセスです。お砂糖の量が、栗きんとんの方が多いですが。この栗きんとんの隠し味はハチミツです。クチナシがなかったので、ねりきりの色付けに使うターメリック由来の天然色素で黄色を出しました。ちょっとカレーっぽい黄色ですかね?!

 

栗きんとん

 

サツマイモはホールフーズマーケット、栗はアジアンマーケット(Park to shop)で購入できる、韓国製の甘露煮を使いました。栗まんじゅうに使っているのと同じ栗です。

無事に出来上がり、お友達の息子さんのお口にもあったようで、ほっとしました~。この芋あんと栗は、どら焼きの中にはさんでも美味しいに違いないと思います。今度やってみましょう。

 

そして、丹波の黒豆があったことを思い出し、黒豆も煮ました。アメリカにも「Black bean」があるのでいくつか試したことがありますが、大豆を黒くしたようなもので、大きさも味も日本でいう「黒豆」とはだいぶ違います。黒豆を一晩水につけて、翌日じっくりコトコトと煮ました。

 

丹波の黒豆

 

小豆や白あんを作るので、豆を煮ることは日常茶飯事ですが、黒豆の場合は「色を保つ」ことと「皮を破らない」で柔らかく煮ることが大事なので、その点は少し緊張しました。お湯で戻し、あまり混ぜずにゆっくりと煮あげたところ、、、つやつやの黒豆が出来上がりました。こちらの隠し味は、みりんとお酒、少しの黒糖です。

久しぶりにいいただく丹波の黒豆。見た目の存在感、輝きはもちろんですが、皮もやわらかく味も美味しい。思わず笑顔がほころぶ味でした。

お友達は黒豆も食べたいと思っていたけど手に入らなくてあきらめていた!ということで、こちらも喜んでもらえてよかったです。

丹波の黒豆で思い出す和菓子は、麻布十番の「しろいくろ」さんの豆大福と、ロールケーキ。最高級丹波黒豆、本当においしいです。お店もおしゃれで、またお邪魔したい。

しろいくろ
https://shiroikuro.stores.jp/

アメリカの家族はおせち料理は食べないので、長いこと作っていませんでしたが、栗きんとんと黒豆の作り方は和菓子に共通する点も多く(他のおせち料理もそうかもしれませんね)、アメリカではあまり感じられないめでたいお正月感も味わえるので、作ってよかったです。来年もまた作りたいです。

元気にまめまめしく働け、豊かで勝負運のある年になりますように。